グレードアップ術 4 〜インシュレーターは美味しいソース?
連載『グレードアップ術』は、連続したストーリーです。ぜひ、1話から順番にお読みください。 ≫連載『グレードアップ術』
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オーディオ機器は、設置場所の影響を強く受けるということを学んできました。これを逆手にとると、設置状況に変化を加えると音質に影響を与えることが可能ということになります。これがインシュレーターやボード、ラックといったオーディオ製品の基本です。
オーディオ機器は面白いことに、素材の影響をそのまま受ける傾向があります。例えば、金属を機器の下に敷くと硬い傾向の音になり、ゴムなどの柔らかいものを敷くと音の鋭さが緩和します。これを上手く利用したのが、様々なインシュレーターです。
真鍮のインシュレーターならば、まさにドラムのシンバルなどが強調される傾向になり、特に真鍮製の楽器に強く反応します。木製のインシュレーターは、楽器の木の部分が膨らむような音質に変化します。
単一素材では単調な音質変化しか発生しませんので、市販されるインシュレーターは、様々な素材を組み合わせサウンドを複雑に変化させていきます。料理に例えるなら、美味しいソース作りに似ていると言えるでしょう。タルタルソースやデミグラスソースなど、素材そのものの味ではなく、複合的な美味しさを追及しています。音楽という料理に合う美味しいソースが、インシュレーターという存在と考えられます。
インシュレーター選びは大変面白いのですが、なかなかゴールが見えません。ひとつの音楽が良くなれば、別のジャンルがつまらなくなったりするからです。そういう体験をされたオーディオ愛好家の方は多いと思います。あの、オーディオ機器を持ち上げたときのような、理想的なセッティング状況は再現できないのでしょうか。
難しいのは、機器そのものの重量があるということです。インシュレーターを開発するとき、お客様がどのような機器を使われているのかは分かりません。5kgのものもあれば、数10kgの機器もありますから、その差は誤差の範囲ではありません。これほど重さに違いがあれば、同じ効果のインシュレーターを作るのが難しいのは当然です。さきほどの料理に例えるならば、肉の種類もわからずにソースを作っているようなもの。何にかけても美味しいソースというのは、やはり存在しません。
レクストでも、何度かインシュレーターの開発計画はありました。商品化しなかったのは、自分達が満足できなかったからです。機器の重さの平均を狙ったところで、最高のインシュレーターは誕生しませんでした。ある意味、オーディオ界に星の数のインシュレーターが存在するのは正解なのかもしれません。
インシュレーターの開発を諦めかけたとき、「機器の重さに関係なければ良いのではないか。」というアイデアが浮かびました。サイドインシュレーターという発想の誕生です。
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≫ 初の著書 『リスニングオーディオ攻略本』 詳細
≫ プライベートブログ 『軽井沢暮らし一年生』 更新中
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オーディオ機器は、設置場所の影響を強く受けるということを学んできました。これを逆手にとると、設置状況に変化を加えると音質に影響を与えることが可能ということになります。これがインシュレーターやボード、ラックといったオーディオ製品の基本です。
オーディオ機器は面白いことに、素材の影響をそのまま受ける傾向があります。例えば、金属を機器の下に敷くと硬い傾向の音になり、ゴムなどの柔らかいものを敷くと音の鋭さが緩和します。これを上手く利用したのが、様々なインシュレーターです。
真鍮のインシュレーターならば、まさにドラムのシンバルなどが強調される傾向になり、特に真鍮製の楽器に強く反応します。木製のインシュレーターは、楽器の木の部分が膨らむような音質に変化します。
単一素材では単調な音質変化しか発生しませんので、市販されるインシュレーターは、様々な素材を組み合わせサウンドを複雑に変化させていきます。料理に例えるなら、美味しいソース作りに似ていると言えるでしょう。タルタルソースやデミグラスソースなど、素材そのものの味ではなく、複合的な美味しさを追及しています。音楽という料理に合う美味しいソースが、インシュレーターという存在と考えられます。
インシュレーター選びは大変面白いのですが、なかなかゴールが見えません。ひとつの音楽が良くなれば、別のジャンルがつまらなくなったりするからです。そういう体験をされたオーディオ愛好家の方は多いと思います。あの、オーディオ機器を持ち上げたときのような、理想的なセッティング状況は再現できないのでしょうか。
難しいのは、機器そのものの重量があるということです。インシュレーターを開発するとき、お客様がどのような機器を使われているのかは分かりません。5kgのものもあれば、数10kgの機器もありますから、その差は誤差の範囲ではありません。これほど重さに違いがあれば、同じ効果のインシュレーターを作るのが難しいのは当然です。さきほどの料理に例えるならば、肉の種類もわからずにソースを作っているようなもの。何にかけても美味しいソースというのは、やはり存在しません。
レクストでも、何度かインシュレーターの開発計画はありました。商品化しなかったのは、自分達が満足できなかったからです。機器の重さの平均を狙ったところで、最高のインシュレーターは誕生しませんでした。ある意味、オーディオ界に星の数のインシュレーターが存在するのは正解なのかもしれません。
インシュレーターの開発を諦めかけたとき、「機器の重さに関係なければ良いのではないか。」というアイデアが浮かびました。サイドインシュレーターという発想の誕生です。
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2010/02/09(Tue) 16:52:59 | グレードアップ術
