アンプ“sa1.0+REQST”レポート

SOULNOTEさんの新型アンプsa1.0は、音量を小さくしても音像が崩れないという素晴らしい特長があります。これは従来のアンプでは体験できなかったもので、小音量時の広いステージ感には、誰もが驚くことでしょう。これは単に小さな音で聴く時だけのメリットではなく、余韻や微小信号にも優位性を発揮します。

sa1.0の音の印象は、まぎれもなく“SOULNOTEサウンド”。メリハリが利いていて、音が前に攻めてきます。見事にメーカーとしての一貫したスピリッツを感じました。オーディオ的魅力あふれるアンプだと思います。電源ケーブルZ-PRC01との相性は、特に良好です。10Wとは思えぬパワフルなサウンドを聞かせてくれます。sa1.0ユーザーには、お薦めの電源ケーブルです。

その良質なベースモデルに、レクストの振動コントロール技術で調整を深めていったのがsa1.0+REQST。音楽の持つ感情を余すところ無く再現する表現力は、sa1.0+REQSTの魅力だと思います。歌が特に素晴らしく、感情表現の忠実な再現は、何度もハッとさせられるほど。sa1.0とは違った魅力のアンプに仕上がりました。

sa1.0+REQSTは、レクストのメインシステムのアンプと非常に似た印象を私は感じています。10W小出力アンプと、“プリアンプ+BTL300Wデジタル・パワーアンプ×2台”が奏でる音楽から同じ印象を受けるというのは、信じられない気持ちです。もちろん、デジタルアンプ×2台の強力なドライブ能力には魅力があります。特に低域の駆動力と瞬発力は、アナログアンプでは考えにくい長所です。しかし、sa1.0+REQSTの再現する音楽から得られる感動の到達レベルは、私には同様に感じられるのです。

レクストの考える理想のアンプとは、音楽エネルギーをそのままスピーカーに伝えてくれる増幅機。その意味で、メインシステムのアンプは、成功していると感じています。そして、sa1.0+REQST。この価格で音楽再現の目標を達成できたのは、大きな成果です。

メインシステムのアンプとsa1.0+REQSTのどちらを選ぶか。難しい問題です。価格を考慮せず考察してみます。デジタルアンプ×2台の強力なドライブ能力は、低音楽器の再現に威力を発揮します。ベースやバスドラムのキックは、本当に気持ちのよいサウンドです。一方、sa1.0+REQSTは、アナログアンプならではの魅力にあふれています。ボーカルや弦のしなやかさは、うっとりする美しさです。ベース好きという個人的な音楽の好みから、僅差でデジタルアンプを選ぶでしょう。

しかし、sa1.0+REQSTの価格を考えると、迷うことはありません。超強力デジタルアンプと比べるからであって、低音楽器の表現力は上々で、ガッチリとウーファーをコントール下に置いています。10Wアンプということで心配される“貧弱さ”“パワー不足”は微塵も感じません。立体的なNS441Dサウンドを余すことなく伝えてくれるのは 、sa1.0+REQSTの最大の成果だと感じています。

先週のイベントでも、sa1.0+REQSTは「アンプの存在感が消えている!」と大好評でした。アンプの音色に音楽が左右されることなく、そのまま再現される。イベントでこういった評価の下るアンプは、初めてです。

sa1.0+REQSTには“超大音量が出せない”という明確な欠点があります。3分しか変身できないヒーローのようで、愛おしくもある特徴です。逆に、大出力アンプではないからこそ、音楽の細部にいたるまでの表現が可能になったわけですから、特に大きな問題には思えません。SOULNOTEさんからはma1.0というフラッグシップアンプが発売されるようですが、レクストではsa1.0+REQSTに魅力を感じています。

sa1.0+REQSTの登場で、お薦めできるアンプの価格が大幅に下がりました。システムを組むときに、その分の予算をスピーカーやDAコンバーターに回せるのはありがたいです。
2007/09/10(Mon) 13:16:34 | アンプ

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株式会社レクスト
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