対決!ガラスCD vs 新トランスポート
仕事柄、今までにも何度かガラス製CDを聴いたことがあります。高価ですが、非常に夢のあるマテリアルです。高級時計に似た存在感というのでしょうか。ガラスCDは、男心をくすぐる存在です。
ガラスCDの謳い文句「限りなくマスターに近いクリアーなサウンド」は、本当なのでしょうか?オーディオ誌やショップでもガラスCDは絶賛です。私がガラスCDを以前試聴したときは、“プレスCDの一種”という印象でした。本当にマスターと比較できれば、もう少し明確な判断ができるかもしれません。
先日、グラミー賞受賞エンジニア加藤明さんがレクスト軽井沢に来られた際、ガラスCDとマスターを持ってきてくださいました。これはもう、新トランスポートDN-F650R+NS441Dを交えて比較試聴するしかありません!
どれが一番高音質なのか?エントリーは4つです。
1. ガラスCD
2. PMCD(いわゆるマスターCD-R。プレス工場へのマスターとして納品されることも)
3. PMCDからリッピングし、DN-F650R+NS441Dで再生
4. 44.1kHz/24bitマスターを、DN-F650R+NS441Dで再生
本来ならば、通常CD盤をリッピングすべきところですが、共通マスタリングデータであるのはPMCDとガラスCDでした。結局、PMCDをPCでリッピングしています。ガラスCDをPCで高速回転させるのは抵抗がありましたので(笑)。まぁ、マスター音源からのコピー世代ということで、ガラスCDとリッピングデータは比較対象として問題ないレベルでしょう。
ガラスCD、PMCDの再生には、CDトランスポートTL51X+NS441Dを使用しました。DAコンバーターDAC-NS1Sのデジタル入力セレクターで、TL51X+NS441DとDN-F650R+NS441Dを切り替えての比較試聴です。
結果は、“4>3>>>2 >>1”くらいでしょうか。エンジニア加藤さんも同様のご感想でした
ガラスCDは、残念ながらPMCDに及びません。工場でプレス生産されたCDが持つ、独特の鮮度が落ちたような印象がありました。もしかすると一般のポリカーボネートとでは優位性があるかもしれませんが、PMCDと比較すると誰でもわかるほどの“差”があります。私には“限りなくマスターに近い”とは思えませんでした。ガラスCDの物体としての存在感は大いに評価しているので、PMCD的な生産方法がとれないものか、音質的にもっと頑張ってほしいです。
PMCDだけ聴いていると、全く不満はありません。しかし、DN-F650R+NS441Dの再現する音楽世界は、また別格です。音の情報量や、音楽の魅力、鮮度感、感情の抑揚など、全てがPMCDの倍くらいに感じます。もうディスクを回す再生には戻れません。
静けさも、DN-F650R+NS441Dは素晴らしいです。CDプレーヤーのようにシュルシュルと回転する音がありません。またパソコンとはUSBメモリの抜き差しで完全に切り離されていますので、パソコンのファンやHDDなどの動作音とも無縁です。無音の中から音楽が放たれる快感は、改めて嬉しく感じました。

44.1kHz/24bitマスターは、更に音楽の手触りが柔らかくなるような印象。同じ44.1kHzでも、16bitと24bitで違うものです。しかし、PMCDのリッピングデータと比べてみて、戻れないような差ではないように思います。
私が最近感じているのは、デジタル規格というのは“録音は成功”していて、“再生に失敗”していたのではないかということ。CD時代になってから、私たちは今まで、音楽の魅力を半分くらいしか受け取っていなかったのではないでしょうか。
エンジニア加藤さんより、後日このようなご感想を頂戴しました。
「大変に興味深い体験でした。いろいろと検討する課題が多いですね。しかしながら、そのCDを超えた音質向上は、やはり製作側としても意識をすべきだと思います。今後ともお力になれる事があれば、ご協力惜しみません!」
加藤さんのこの向上心、頭が下がります。こちらこそ、勉強させていただきました。ありがとうございます。

・・・添付CD『Flow』は、プレスCDとPMCDの聴き比べを行っています。オーディオライター鈴木裕さんとの『Flow』解説は必見です。

・・・96kのミックスダウンマスターと、マスタリングされた44.1kのCD再生。自宅のオーディオで比較試聴できる時代がもはや到来しています。数年前には考えられなかったことです。
≫ プライベートブログ『軽井沢暮らし一年生』 更新中
ガラスCDの謳い文句「限りなくマスターに近いクリアーなサウンド」は、本当なのでしょうか?オーディオ誌やショップでもガラスCDは絶賛です。私がガラスCDを以前試聴したときは、“プレスCDの一種”という印象でした。本当にマスターと比較できれば、もう少し明確な判断ができるかもしれません。
先日、グラミー賞受賞エンジニア加藤明さんがレクスト軽井沢に来られた際、ガラスCDとマスターを持ってきてくださいました。これはもう、新トランスポートDN-F650R+NS441Dを交えて比較試聴するしかありません!
どれが一番高音質なのか?エントリーは4つです。
1. ガラスCD
2. PMCD(いわゆるマスターCD-R。プレス工場へのマスターとして納品されることも)
3. PMCDからリッピングし、DN-F650R+NS441Dで再生
4. 44.1kHz/24bitマスターを、DN-F650R+NS441Dで再生
本来ならば、通常CD盤をリッピングすべきところですが、共通マスタリングデータであるのはPMCDとガラスCDでした。結局、PMCDをPCでリッピングしています。ガラスCDをPCで高速回転させるのは抵抗がありましたので(笑)。まぁ、マスター音源からのコピー世代ということで、ガラスCDとリッピングデータは比較対象として問題ないレベルでしょう。
ガラスCD、PMCDの再生には、CDトランスポートTL51X+NS441Dを使用しました。DAコンバーターDAC-NS1Sのデジタル入力セレクターで、TL51X+NS441DとDN-F650R+NS441Dを切り替えての比較試聴です。
結果は、“4>3>>>2 >>1”くらいでしょうか。エンジニア加藤さんも同様のご感想でした
ガラスCDは、残念ながらPMCDに及びません。工場でプレス生産されたCDが持つ、独特の鮮度が落ちたような印象がありました。もしかすると一般のポリカーボネートとでは優位性があるかもしれませんが、PMCDと比較すると誰でもわかるほどの“差”があります。私には“限りなくマスターに近い”とは思えませんでした。ガラスCDの物体としての存在感は大いに評価しているので、PMCD的な生産方法がとれないものか、音質的にもっと頑張ってほしいです。
PMCDだけ聴いていると、全く不満はありません。しかし、DN-F650R+NS441Dの再現する音楽世界は、また別格です。音の情報量や、音楽の魅力、鮮度感、感情の抑揚など、全てがPMCDの倍くらいに感じます。もうディスクを回す再生には戻れません。
静けさも、DN-F650R+NS441Dは素晴らしいです。CDプレーヤーのようにシュルシュルと回転する音がありません。またパソコンとはUSBメモリの抜き差しで完全に切り離されていますので、パソコンのファンやHDDなどの動作音とも無縁です。無音の中から音楽が放たれる快感は、改めて嬉しく感じました。

44.1kHz/24bitマスターは、更に音楽の手触りが柔らかくなるような印象。同じ44.1kHzでも、16bitと24bitで違うものです。しかし、PMCDのリッピングデータと比べてみて、戻れないような差ではないように思います。
私が最近感じているのは、デジタル規格というのは“録音は成功”していて、“再生に失敗”していたのではないかということ。CD時代になってから、私たちは今まで、音楽の魅力を半分くらいしか受け取っていなかったのではないでしょうか。
エンジニア加藤さんより、後日このようなご感想を頂戴しました。
「大変に興味深い体験でした。いろいろと検討する課題が多いですね。しかしながら、そのCDを超えた音質向上は、やはり製作側としても意識をすべきだと思います。今後ともお力になれる事があれば、ご協力惜しみません!」
加藤さんのこの向上心、頭が下がります。こちらこそ、勉強させていただきました。ありがとうございます。
・・・添付CD『Flow』は、プレスCDとPMCDの聴き比べを行っています。オーディオライター鈴木裕さんとの『Flow』解説は必見です。
・・・96kのミックスダウンマスターと、マスタリングされた44.1kのCD再生。自宅のオーディオで比較試聴できる時代がもはや到来しています。数年前には考えられなかったことです。
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2011/09/07(Wed) 15:57:11 | トランスポート
