新生DAC-NS1S その2
4月になり、全く新しい音楽世界の再現に成功したDAC-NS1S。その誕生エピソードをご紹介したいと思います。
2008年4月1日。その日レクストに来られたのは、エンジニア鈴木智雄さんと音楽プロデューサー八野行恭さん。さだまさしさんの音楽制作の現場を見学させていただいたり、大先輩のお2人との出会いは勉強になることばかりで刺激的です。本当に感謝しております。(※八野さんのブログに掲載された『1枚のCDが世に出るまで』という連載は必見です!)
その日、鈴木さんと八野さんは、DAC-NS1Sの試聴に来られました。「本当に、宣伝文句のような素晴らしい音楽が聴けるのかどうか」と。
「これでは、マスターの音とは言えないな〜。」とエンジニアの鈴木氏。大先輩のDAC-NS1Sへの評価は厳しいものでした。しかし、少ない経験ですが私も音楽制作の実績があります。エンジニアさんの中には「マスターの音だ」と証言してくださる方も多いです。それでは、その意見の食い違いとは。
その日は、数時間にわたり、熱い議論が展開されました。鈴木さんや八野さんが感じている“マスターの良さ”とは何か。そして、NS441D技術によって達成できた世界はどのようなものか。その中から見えてきたものは。
共通の見解としては、『売られているCDソフトは、マスターに比べると音質が劣化している』、『非常に平面的な音像になってしまう』というもの。それに加え、『高域のザラつき、音楽の柔らかさの欠如』という意見が、鈴木さんと八野さんがら挙げられました。
「高域ならば、SACDのほうが遥かにマスターに近い。」と、ドラムのブラシやバイオリンに注目し、ソフトを試聴。なるほど、おっしゃることが良く理解できました。「このザラザラしたブラシの音では、マスターと同様の音がDACから出ているとは認められない。」とのことです。
NS441D技術の解説に、『CDソフトの再生音と、実際のスタジオでの44.1kHz/16bitマスターの音質差から、“CD再生の問題点”を発見することにより確立』とあります。その“差”を理解できていなければ、問題を解決することはできません。そして今回の議論で、CD規格は“高域”に大きな問題点を抱えていることを改めて認識することができたのです。
デジタル音楽の海で自由に泳げることに関しては、レクストは世界最高峰の技術を持っているのかもしれません。しかし、それが世界最高の音を出せるという意味ではありません。広い海原を自在に進めたとしても、目的地に着くためには明確な道しるべが必要なのです。
地図を手に入れたレクストは強いです。CD規格の問題点が高域の再現性にあることは間違いありません。そして、そのポイントは確かにNS441D技術では挑戦していなかっとところです。サウンドの大きな“拭き残し”、“磨きムラ”があったのです。
高域に問題があるならば、もちろん低域にも同様の難点があるはず。これ以上サウンドの磨き残しを作りたくはありませんので、高域の対策と同時に低域に同じ改善策を取り入れました。
結果誕生したのが、新生DAC-NS1Sです。諸先輩曰く、「高域が滑らかになれば、そのほうが必ずダイナミックレンジが広がったように感じる」とのこと。まさに、その通りの現象が起きました。低域と高域が美しく丁寧に磨き上げられたNS1Sからは、従来とは全く異なる音楽が聴こえてきます。レンジはもちろん広大化し、それ以上に歌などの主役は引き立ち、音楽が心へ向けて、ほとばしってくるのです。
課題であったドラムのブラシは、SACDの表現力に勝るほどの印象です。これが超高域特性が悪いと言われていたCD規格の音とは、私にはとても思えません。きつい、疲れる、神経質といった高域は、皆無です。音楽をこんなに楽な気持ちで聴くのは、何か懐かしい感触さえあります。この音を聴くと、なるほどアナログレコードが今なお愛されている理由が分かりました。
こうして、新しいDAC-NS1Sは誕生しました。人と人のつながりが生んだ、奇跡の瞬間です。私達は今まで、小さな窓からCDソフトに記憶されている音楽を覗いていたにすぎません。扉を開けてその世界に踏み入れてみれば、パノラマのような広大な音楽世界が存在しました。それは小窓からは想像できなかった、本当に美しく感動的な世界です。
今はただ、皆様にこの新しい音楽世界の存在を知っていただきたい。そして、ご自宅に迎え入れることのできる方には、一分一秒でも早く手に入れていただきたい。今聴いている音楽と別世界の広大な音楽が、CDという小窓の向こうに広がっているのですから。
DAC-NS1Sで、全てのソフトを聴き直したくなる。音楽人生は、戻り道ではなく、有意義に歩いていきたいもの。そんな想いでいっぱいです。
2008年4月1日。その日レクストに来られたのは、エンジニア鈴木智雄さんと音楽プロデューサー八野行恭さん。さだまさしさんの音楽制作の現場を見学させていただいたり、大先輩のお2人との出会いは勉強になることばかりで刺激的です。本当に感謝しております。(※八野さんのブログに掲載された『1枚のCDが世に出るまで』という連載は必見です!)
その日、鈴木さんと八野さんは、DAC-NS1Sの試聴に来られました。「本当に、宣伝文句のような素晴らしい音楽が聴けるのかどうか」と。
「これでは、マスターの音とは言えないな〜。」とエンジニアの鈴木氏。大先輩のDAC-NS1Sへの評価は厳しいものでした。しかし、少ない経験ですが私も音楽制作の実績があります。エンジニアさんの中には「マスターの音だ」と証言してくださる方も多いです。それでは、その意見の食い違いとは。
その日は、数時間にわたり、熱い議論が展開されました。鈴木さんや八野さんが感じている“マスターの良さ”とは何か。そして、NS441D技術によって達成できた世界はどのようなものか。その中から見えてきたものは。
共通の見解としては、『売られているCDソフトは、マスターに比べると音質が劣化している』、『非常に平面的な音像になってしまう』というもの。それに加え、『高域のザラつき、音楽の柔らかさの欠如』という意見が、鈴木さんと八野さんがら挙げられました。
「高域ならば、SACDのほうが遥かにマスターに近い。」と、ドラムのブラシやバイオリンに注目し、ソフトを試聴。なるほど、おっしゃることが良く理解できました。「このザラザラしたブラシの音では、マスターと同様の音がDACから出ているとは認められない。」とのことです。
NS441D技術の解説に、『CDソフトの再生音と、実際のスタジオでの44.1kHz/16bitマスターの音質差から、“CD再生の問題点”を発見することにより確立』とあります。その“差”を理解できていなければ、問題を解決することはできません。そして今回の議論で、CD規格は“高域”に大きな問題点を抱えていることを改めて認識することができたのです。
デジタル音楽の海で自由に泳げることに関しては、レクストは世界最高峰の技術を持っているのかもしれません。しかし、それが世界最高の音を出せるという意味ではありません。広い海原を自在に進めたとしても、目的地に着くためには明確な道しるべが必要なのです。
地図を手に入れたレクストは強いです。CD規格の問題点が高域の再現性にあることは間違いありません。そして、そのポイントは確かにNS441D技術では挑戦していなかっとところです。サウンドの大きな“拭き残し”、“磨きムラ”があったのです。
高域に問題があるならば、もちろん低域にも同様の難点があるはず。これ以上サウンドの磨き残しを作りたくはありませんので、高域の対策と同時に低域に同じ改善策を取り入れました。
結果誕生したのが、新生DAC-NS1Sです。諸先輩曰く、「高域が滑らかになれば、そのほうが必ずダイナミックレンジが広がったように感じる」とのこと。まさに、その通りの現象が起きました。低域と高域が美しく丁寧に磨き上げられたNS1Sからは、従来とは全く異なる音楽が聴こえてきます。レンジはもちろん広大化し、それ以上に歌などの主役は引き立ち、音楽が心へ向けて、ほとばしってくるのです。
課題であったドラムのブラシは、SACDの表現力に勝るほどの印象です。これが超高域特性が悪いと言われていたCD規格の音とは、私にはとても思えません。きつい、疲れる、神経質といった高域は、皆無です。音楽をこんなに楽な気持ちで聴くのは、何か懐かしい感触さえあります。この音を聴くと、なるほどアナログレコードが今なお愛されている理由が分かりました。
こうして、新しいDAC-NS1Sは誕生しました。人と人のつながりが生んだ、奇跡の瞬間です。私達は今まで、小さな窓からCDソフトに記憶されている音楽を覗いていたにすぎません。扉を開けてその世界に踏み入れてみれば、パノラマのような広大な音楽世界が存在しました。それは小窓からは想像できなかった、本当に美しく感動的な世界です。
今はただ、皆様にこの新しい音楽世界の存在を知っていただきたい。そして、ご自宅に迎え入れることのできる方には、一分一秒でも早く手に入れていただきたい。今聴いている音楽と別世界の広大な音楽が、CDという小窓の向こうに広がっているのですから。
DAC-NS1Sで、全てのソフトを聴き直したくなる。音楽人生は、戻り道ではなく、有意義に歩いていきたいもの。そんな想いでいっぱいです。
2008/04/17(Thu) 17:24:05 | DAコンバーター
