DS-DAC-10の音質向上チューニング その3
DS-DAC-10はUSBバスパワーで動作します。つまり電源ケーブルが不要です。これは良い点と悪い点がありますが、どちらかというと私は大歓迎でした。
なんといっても配線がシンプル。トランスポートとして使用する場合は、DS-DAC-10本体に接続するのはUSBケーブルと同軸デジタルケーブルの2本。単体DAコンバーターとして使用する場合は、USBケーブルと左右RCAケーブルの合計3本で済みます。電源不要いうことは、高価な電源ケーブルを検討しなくとも、電源差し込み口の心配をしなくても大丈夫。これは潔しという印象です。
USBバスパワーの悪い点は、音楽に大切な電源がパソコン機器から給電されるということ。そして、デジタル信号と電源が1本のUSBケーブルを通過してくるということです。
DS-DAC-10の使いこなし記事をネットで見ていると、このUSBバスパワー問題に着目している例が多いようです。しかし、私は少し違う使い方がしたいので、別アプローチを取ることにしました。
私はDS-DAC-10をオーディオのメイン・システムに組み込みたいのです。つまり、パソコンとDS-DAC-10は3mくらい離れることになります。これはメリットもあり、パソコンのファンやHDDといった騒音元を試聴席から遠ざけることができます。
どのケーブルを3m延長するのか。RCAケーブルの3m伝送は音質劣化の原因となります。ここはUSBケーブルを3mにするのが良さそうです。
今回は高価なUSBケーブルを選ばず、リーズナブルなものから探してみました。私がDS-DAC-10に使用しているUSBケーブルはこれです。
Amazonベーシック USB2.0ケーブル 3.0m (タイプAオス- タイプBオス)
このUSBケーブルがベストかどうかはこれから探求が必要ですが、このUSBケーブルとDS-DAC-10、そして制振ノブR-VM33とレゾナンス・ピットのチューニングで、実際に「私がプロデューサーとして音楽制作に携わる場合、マスタリングのリファレンス機として採用できるかどうか。」という課題に合格しています。実際に良い音が出ていますので、ご安心のうえお試しください。
DS-DAC-10は安価なDAコンバーターですから、チューニング予算はR-VM33に集中させ、USBケーブルはリーズナブルで作りのしっかりしているこのチョイスがお薦めです。
【追記】---------------------
掲示板にお問い合わせを頂戴しました。私の説明不足だったようで、申し訳ございません。下記の通り追加解説させていただきます。
Q1:USBケーブルの長さについて
A1:
今回の考察では、「パソコンとDS-DAC-10を3mくらい離したい」ということが目標としてあります。RCAケーブルを3m延長するのは不可能ではありませんが、私は音質的にNGです。実際、レクストのRCAケーブルは1.0mと1.5mの2択。1.5mを超えるRCAケーブルでは音質劣化が気になり、商品化しておりません。
ということは、USBケーブルを延長するほうが可能性があると考えました。実際に聴いてみて、3mのUSBケーブルでも音質的に実用化できるとジャッジできたので、ご紹介しております。
パソコンとDS-DAC-10を近距離に設置する場合、わざわざ3mのUSBケーブルを使う必要はありません。ですが、パソコンを自分から離して設置するのは可能ならば試していただきたいテクニックです。USBケーブルが長くなるデメリットよりも、パソコンを離すメリットが上回る可能性が高いためです。ヘッドホンやイヤホンで聴いている皆さんならば、HDDや冷却ファンの騒音は気にならないかもしれません。ですが、パソコンからは実際に耳に感じる騒音だけでなく、様々なノイズが放出されています。ノイズ元を遠ざけてみるのは、高音質化の第一歩に成り得ます。
Q2:ノイズについて
A2:
USBケーブルを伝わるノイズは、大きく2つあると考えられます。ひとつはパソコンから放出されてUSBケーブルを伝わっていくノイズ。ひとつはケーブルの途中から飛び込んでくるノイズ。ケーブルが長くなって問題となるのは飛び込みノイズではないでしょうか?USBケーブルのノンシールドならば盛大にノイズが乗るでしょうが、シールド設計が良好なUSBケーブルならば多少は防御可能です。3mくらいの長さならば、ケーブルの引き回し途中で大きなノイズ源に近づけないように工夫できそうです。こちらも実際に3mのUSBケーブルの音を聴いてみて、レクスト試聴ルームの環境ならば今のところ困ったノイズ問題には出くわしていないので大丈夫と判断しました。
Q3:電源対策について
A3:
私は、どちらかというとUSBバスパワーで使いたかったのです。今後、クリニックなどでお客様宅やスタジオのチューニングをする場合に、パソコンとDS-DAC-10とUSBケーブルを持参すれば、音源からプレーヤーまでを自前で用意できるとこになります。現場のプレーヤーで聴かなくても良いというのは、検討事項がひとつ減ることになり大いに有利となるためです。ノートパソコンならば、DS-DAC-10をバッテリーで動かすことも可能です。外部電源よりも、そちらに魅力を感じました。上記理由が「私は少し違う使い方がしたいので、別アプローチを取る」の真意です。
DS-DAC-10がUSBバスパワー用の設計であることも理由のひとつです。もともと5V単一電源の省電力で動くように設計してあるマシンですから、レクスト製DAコンバーターのような大掛かりな電源回路が果たして必要なのか悩みました。そこで私は“USBバスパワーで使用する”という前提で、別の方向性からの音質向上を考えることにしました。
3mUSBケーブルを使用したのは、チューニング費用を制振ノブに集中させることにあり、電源対策を否定するものではありません。私なら、エネループを5VにしてDS-DAC-10の電池ドライブを実験してみたいところです。
Q4:他社製品について
A4:
「他人のふんどし・・・」と言われると、アクセサリーやケーブルのメーカーとしては辛いところです。私のDS-DAC-10への高い評価は、ハイレゾ・レビュー連載のためのDSD試聴機とじて購入してみて、制振ノブR-VM33の装着で大きく化けるところに驚いたことからスタートしました。自社が一から開発したDAコンバーターがあるわけですが、その1/10の価格で合格ラインまでの音が出るとは・・・もう驚きでしかなかったのです。
DS-DAC-10の価格帯を実現するためには、5000台クラスの生産が必要でしょうし、それは自社開発では到底実現できません。
DS-DAC-10がレクスト製DAコンバーターとは違い、USB入力だけというのも評価しやすいポイントです。また、同軸デジタル出力を持ちDDCとしても使えるのは、トランスポートとしての活用もお薦めできます。
本来ならば、DS-DAC-10を仕入れて弊社が販売店となりご紹介するのですが、何せKORGさんからの弊社仕入れ価格を下回る価格で市場販売されていますので、それは断念しました。私もAmazonで購入したくらいです。販売店でもなく製品をお薦めしているのが「他人のふんどし」と強く感じさせてしまったのではと想像しました。
もちろん制振ノブR-VM33の販売促進用のレビューも兼ねていますが、私はハイレゾ界がもっと盛り上がることも応援しています。きれいごとかもしれませんが、オーディオはもはや「お山の大将」や「自分が一番」ではなく、一丸となって市場を盛りたてなければならないと考えています。そこが上手く伝わらなかったということは、私の表現力不足が原因だと痛感しました。申し訳ございません。
なんといっても配線がシンプル。トランスポートとして使用する場合は、DS-DAC-10本体に接続するのはUSBケーブルと同軸デジタルケーブルの2本。単体DAコンバーターとして使用する場合は、USBケーブルと左右RCAケーブルの合計3本で済みます。電源不要いうことは、高価な電源ケーブルを検討しなくとも、電源差し込み口の心配をしなくても大丈夫。これは潔しという印象です。
USBバスパワーの悪い点は、音楽に大切な電源がパソコン機器から給電されるということ。そして、デジタル信号と電源が1本のUSBケーブルを通過してくるということです。
DS-DAC-10の使いこなし記事をネットで見ていると、このUSBバスパワー問題に着目している例が多いようです。しかし、私は少し違う使い方がしたいので、別アプローチを取ることにしました。
私はDS-DAC-10をオーディオのメイン・システムに組み込みたいのです。つまり、パソコンとDS-DAC-10は3mくらい離れることになります。これはメリットもあり、パソコンのファンやHDDといった騒音元を試聴席から遠ざけることができます。
どのケーブルを3m延長するのか。RCAケーブルの3m伝送は音質劣化の原因となります。ここはUSBケーブルを3mにするのが良さそうです。
今回は高価なUSBケーブルを選ばず、リーズナブルなものから探してみました。私がDS-DAC-10に使用しているUSBケーブルはこれです。
Amazonベーシック USB2.0ケーブル 3.0m (タイプAオス- タイプBオス)
このUSBケーブルがベストかどうかはこれから探求が必要ですが、このUSBケーブルとDS-DAC-10、そして制振ノブR-VM33とレゾナンス・ピットのチューニングで、実際に「私がプロデューサーとして音楽制作に携わる場合、マスタリングのリファレンス機として採用できるかどうか。」という課題に合格しています。実際に良い音が出ていますので、ご安心のうえお試しください。
DS-DAC-10は安価なDAコンバーターですから、チューニング予算はR-VM33に集中させ、USBケーブルはリーズナブルで作りのしっかりしているこのチョイスがお薦めです。
【追記】---------------------
掲示板にお問い合わせを頂戴しました。私の説明不足だったようで、申し訳ございません。下記の通り追加解説させていただきます。
Q1:USBケーブルの長さについて
A1:
今回の考察では、「パソコンとDS-DAC-10を3mくらい離したい」ということが目標としてあります。RCAケーブルを3m延長するのは不可能ではありませんが、私は音質的にNGです。実際、レクストのRCAケーブルは1.0mと1.5mの2択。1.5mを超えるRCAケーブルでは音質劣化が気になり、商品化しておりません。
ということは、USBケーブルを延長するほうが可能性があると考えました。実際に聴いてみて、3mのUSBケーブルでも音質的に実用化できるとジャッジできたので、ご紹介しております。
パソコンとDS-DAC-10を近距離に設置する場合、わざわざ3mのUSBケーブルを使う必要はありません。ですが、パソコンを自分から離して設置するのは可能ならば試していただきたいテクニックです。USBケーブルが長くなるデメリットよりも、パソコンを離すメリットが上回る可能性が高いためです。ヘッドホンやイヤホンで聴いている皆さんならば、HDDや冷却ファンの騒音は気にならないかもしれません。ですが、パソコンからは実際に耳に感じる騒音だけでなく、様々なノイズが放出されています。ノイズ元を遠ざけてみるのは、高音質化の第一歩に成り得ます。
Q2:ノイズについて
A2:
USBケーブルを伝わるノイズは、大きく2つあると考えられます。ひとつはパソコンから放出されてUSBケーブルを伝わっていくノイズ。ひとつはケーブルの途中から飛び込んでくるノイズ。ケーブルが長くなって問題となるのは飛び込みノイズではないでしょうか?USBケーブルのノンシールドならば盛大にノイズが乗るでしょうが、シールド設計が良好なUSBケーブルならば多少は防御可能です。3mくらいの長さならば、ケーブルの引き回し途中で大きなノイズ源に近づけないように工夫できそうです。こちらも実際に3mのUSBケーブルの音を聴いてみて、レクスト試聴ルームの環境ならば今のところ困ったノイズ問題には出くわしていないので大丈夫と判断しました。
Q3:電源対策について
A3:
私は、どちらかというとUSBバスパワーで使いたかったのです。今後、クリニックなどでお客様宅やスタジオのチューニングをする場合に、パソコンとDS-DAC-10とUSBケーブルを持参すれば、音源からプレーヤーまでを自前で用意できるとこになります。現場のプレーヤーで聴かなくても良いというのは、検討事項がひとつ減ることになり大いに有利となるためです。ノートパソコンならば、DS-DAC-10をバッテリーで動かすことも可能です。外部電源よりも、そちらに魅力を感じました。上記理由が「私は少し違う使い方がしたいので、別アプローチを取る」の真意です。
DS-DAC-10がUSBバスパワー用の設計であることも理由のひとつです。もともと5V単一電源の省電力で動くように設計してあるマシンですから、レクスト製DAコンバーターのような大掛かりな電源回路が果たして必要なのか悩みました。そこで私は“USBバスパワーで使用する”という前提で、別の方向性からの音質向上を考えることにしました。
3mUSBケーブルを使用したのは、チューニング費用を制振ノブに集中させることにあり、電源対策を否定するものではありません。私なら、エネループを5VにしてDS-DAC-10の電池ドライブを実験してみたいところです。
Q4:他社製品について
A4:
「他人のふんどし・・・」と言われると、アクセサリーやケーブルのメーカーとしては辛いところです。私のDS-DAC-10への高い評価は、ハイレゾ・レビュー連載のためのDSD試聴機とじて購入してみて、制振ノブR-VM33の装着で大きく化けるところに驚いたことからスタートしました。自社が一から開発したDAコンバーターがあるわけですが、その1/10の価格で合格ラインまでの音が出るとは・・・もう驚きでしかなかったのです。
DS-DAC-10の価格帯を実現するためには、5000台クラスの生産が必要でしょうし、それは自社開発では到底実現できません。
DS-DAC-10がレクスト製DAコンバーターとは違い、USB入力だけというのも評価しやすいポイントです。また、同軸デジタル出力を持ちDDCとしても使えるのは、トランスポートとしての活用もお薦めできます。
本来ならば、DS-DAC-10を仕入れて弊社が販売店となりご紹介するのですが、何せKORGさんからの弊社仕入れ価格を下回る価格で市場販売されていますので、それは断念しました。私もAmazonで購入したくらいです。販売店でもなく製品をお薦めしているのが「他人のふんどし」と強く感じさせてしまったのではと想像しました。
もちろん制振ノブR-VM33の販売促進用のレビューも兼ねていますが、私はハイレゾ界がもっと盛り上がることも応援しています。きれいごとかもしれませんが、オーディオはもはや「お山の大将」や「自分が一番」ではなく、一丸となって市場を盛りたてなければならないと考えています。そこが上手く伝わらなかったということは、私の表現力不足が原因だと痛感しました。申し訳ございません。
2014/05/15(Thu) 16:59:56 | 制振ノブ
